歩くと足が痛い。「靴のせい」で済ませる前に|痛む場所の伝え方と相談先の選び方
更新日:2026-09-15
歩き始めると足裏が痛い。買い物の帰りだけ痛む。靴を替えても同じ場所が気になる。歩くと足が痛いとき、「年齢のせい」「靴のせい」と済ませてしまう方は少なくありません。
歩行時の足の痛みは、痛む場所・始まった時期・どの動きで強くなるかを記録し、原因を自己診断せず相談することが大切です。フットケアは病気の診断や痛みの治療ではありません。痛みを我慢してケアを受けるのではなく、まず必要な医療につながるための情報を整理しましょう。
「足が痛い」を、場所と時間に分けてみる
足裏、かかと、足指、足の甲、足首など、痛む場所を指で示せるようにします。朝の一歩目、長く歩いた後、階段、特定の靴を履いたときなど、痛みが出る場面も書き留めましょう。痛みの強さだけでなく、普段の動作ができるかも大切な情報です。
腫れ、赤み、熱感、しびれ、傷、内出血、足の形の変化などがあれば一緒に伝えます。痛みの記録は病名を当てるためではなく、医療者が状態を判断するための手がかりです。インターネット上の症状一覧だけで原因を決めないでください。

靴の変化と、活動量の変化を振り返る
新しい靴に替えた、長い距離を歩いた、立ち仕事が増えた、運動を始めた。痛みの前に変わったことがないか振り返りましょう。きつい靴や足に合わない靴は足裏の負担に関係することがありますが、靴だけが原因とは限りません。
靴底の減り方や中敷きのずれ、同じ場所の赤みも確認します。ただし、痛みを打ち消すために自己判断で詰め物を重ねたり、合わない靴で歩き続けたりすることは避けましょう。履き物の相談が必要な場合は、足の状態を確認できる医療者や専門職につなぎます。

痛みを我慢して歩き続けない
「歩けば慣れる」と無理を重ねると、普段と違う歩き方になり、別の場所まで負担を感じることがあります。痛みが出る動作をいったん控え、足を楽にできる姿勢で休みましょう。体調や病気、けがの状況によって適切な対応は異なるため、痛み止めや運動も自己判断だけで続けないことが大切です。
NHSは、足裏の痛みについて原因を自己診断しないよう案内し、日常生活を妨げる、悪化・再発する、しびれや感覚低下がある、糖尿病がある場合などは医療者へ相談する目安としています。日本での具体的な受診先や緊急時の連絡方法は、地域の医療案内に従ってください。

早めに医療へ相談したい変化
歩けないほどの強い痛み、足の形が変わった、けがのときに音がした、急な強い腫れ、赤みや熱、傷や出血がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。糖尿病情報センターも、糖尿病のある方で傷や赤い腫れがある場合は放置せず、糖尿病の担当医や皮膚科へ相談することが大切だと説明しています。
また、歩くと足やふくらはぎが痛み、休むと変わるといった訴えも、血流など医療上の確認が必要な場合があります。国立長寿医療研究センターの医療フットケア外来でも、足の痛みや知覚・感覚等を医師の指示のもと確認しています。専門店のケアで診断できる内容ではありません。

受診時には、靴と生活の情報も伝える
受診では、「右足の裏が一週間前から痛い。朝の一歩目と、仕事で長く歩いた後に強い。赤みや傷は見えない」のように、左右・部位・時期・動作・見た目をまとめると伝わりやすくなります。使っている靴、仕事や運動の変化、治療中の病気や薬も伝えましょう。
「痛みがうまく説明できない」と遠慮する必要はありません。図に印を付けたり、メモを見せたりしてもかまいません。診断は医療者が行います。読者が自分で病名を選ぶのではなく、困りごとを正確に伝えることが目的です。

医療で確認した後に、日常の足を整える
医療上の確認を受け、日常の爪・角質・保湿などに困っている場合は、ケアを相談できます。例えば足裏の硬い部分が気になっても、痛みの原因を角質だと決めつけて削るのではなく、まず状態を確かめます。治療中の部位には担当医療者の方針を優先します。
足プロが提供するのはケアであり、痛みの原因を診断したり治療したりする場所ではありません。相手への敬意を大切にし、痛みや傷をつくらないことを目指しながら、対応できる範囲を確認します。「病院へ行くほどか迷う」ときも、強い症状や急な変化がある場合は医療を先に選んでください。

よくある質問
足裏のタコを削れば、歩く痛みはなくなりますか?
痛みの原因は見た目だけでは分かりません。自己判断で削り続けず、痛みが続く場合は医療者へ相談してください。ケアは診断・治療の代わりではありません。
痛くても歩いた方が健康によいですか?
痛みの原因や健康状態によって異なります。痛む動作を無理に続けず、適切な活動量を医療者へ相談してください。
まとめ
歩くと足が痛いときは、年齢や靴のせいと決めつけず、場所・時期・動作・ほかの症状を記録しましょう。歩けない、急な腫れや変形、傷、糖尿病を伴う足痛などは医療へ。状態を確認した後の日常のお手入れは、医療と役割を分けてケアへ相談してください。
参考:NHS「Pain in the bottom of the foot」、国立長寿医療研究センター「フットケア外来」、糖尿病情報センター「糖尿病足病変」(確認日:2026-09-15)。一般的な情報であり、個別の診断・治療は医療機関へご相談ください。
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※足プロのケア・講座は、病気の診断や治療を行う医療行為ではありません。強い痛み、急な腫れ、出血、化膿、発熱などがある場合や、糖尿病・血流障害などで通院中の方は、自己判断せず医療機関へご相談ください。


