なぜ、巻き爪は良くない?巻き爪の正しいケアの方法を理学療法士視点で解説!
「巻き爪」は、足の爪の端が内側に巻き込むことで皮膚に食い込み、痛みや炎症が生じる爪の状態です。医学的には「弯曲爪(わんきょくそう)」といいます。巻き爪を原因として、炎症を起こし腫れた状態を「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼び「弯曲爪」とは区別します。陥入爪は、より重度の巻き爪です。多くの方が巻き爪の痛みに悩んでおり、身近な足の悩みの一つです。この記事では、巻き爪の原因と対策、正しいケア方法について詳しく解説します。
巻き爪になる主な原因
そもそも、なぜ巻き爪になってしまうのでしょうか。以下の6つの原因があるとされています。
①深爪(爪の切りすぎ・爪の切り方)
足の爪を短く切りすぎると、爪の端が皮膚に埋まりやすくなります。また、爪の角を丸く切ると、巻き込みやすくなります。爪をなんとなく切っている方は、爪の角を丸く切っている場合も多くあります。
②足に合わない靴の使用
細身の靴(パンプスやハイヒール)を履くと、爪が圧迫され、巻き爪になりやすくなります。同じように、サイズの合わない靴(小さすぎるor大きすぎる)も爪に負担をかける原因になります。
③ 指先にかかる圧力(長時間の歩行やスポーツ)
ランニングやサッカーなどで繰り返し足先に衝撃を受けると、爪が変形しやすくなります。長時間の立ち仕事や歩行でも、指先が圧迫されやすく巻き爪の原因になる可能性があります。
④ 遺伝的な要因
爪の形は遺伝で決まるため、家族に巻き爪の人が多い場合は、遺伝の可能性も考えられます。
⑤加齢による爪の変形
加齢とともに爪が分厚くなり、変形しやすくなります。乾燥や血流の低下も影響し、爪が巻き込みやすくなることもあります。
⑥ 爪の病気(爪水虫など)
白癬(爪水虫)になると、爪が著しく変形し、巻き込みやすくなります。皮膚科を受診して治療することで巻き爪になりにくくなる可能性があります。
⑦運動不足
運動不足で足を使わない生活を続けていると、巻き爪になる可能性が高くなります。歩く際は背筋を伸ばして正しい姿勢で歩きましょう。足はまっすぐに出し、かかとから足の裏を転がすように体重移動をし、最後に親指でしっかりと地面を蹴ることを意識しましょう。足の親指をしっかり使う習慣を身につけておくことで巻き爪予防になります。
巻き爪を放置したらどうなる?
巻き爪を放置すると、次のような問題が発生する可能性があります。
①痛みが強くなり、歩きにくい
爪が足の指の皮膚に食い込み、ズキズキとした痛みが続くことになります。痛みにより歩き方が不自然になり、長期的にみると膝や腰に負担がかかる可能性があります。巻き爪があり、慢性的な腰の痛みがある方は、巻き爪を改善すると痛みが改善する場合もあります。
②化膿や感染症のリスクが高まる
巻き爪部分に炎症が起きると、膿(うみ)や赤み、腫れが発生する可能性があります。細菌感染を起こすと、爪の周囲にも異変が生じ痛みが強くなります。
③爪の変形
巻き爪を放置すると、爪の巻き込みが強くなり、やがて爪が分厚く変形し、通常の爪切りでは切れなくなる可能性があります。早めに正しいケアすることを心がけましょう。
巻き爪の正しいケア方法(自宅でできる対策)
巻き爪をケアする方法をお伝えします。
①正しい爪の切り方を意識する
深爪を避け、「スクエアカット(四角い形)」に整えます。爪先を丸く切らず、まっすぐな形を維持するようにカットします。切るときは爪切りだけではなく、やすりを併用して形を整えると簡単で安全です。深爪をすると、爪がさらに巻き込む原因になりかねないので避けるようにしましょう。
②足に合った靴を履く
ヒールの高い靴などは避け、指先に余裕がある靴を選ぶことで巻き爪を予防することができます。また、クッション性のある靴やインソール(中敷)を活用し、足の指先を圧迫しないことで、巻き爪の悪化を防ぐことができます。
③テーピングやコットンで爪の形を整える(軽度の場合)
コットンパッキング(爪の端に小さなコットンを詰め、皮膚との接触を軽減する方法)やテーピング法(皮膚を外側に引っ張るようにテープを貼る)ことで改善することもあります。
④巻き爪専用の補正器具を使う
医療機関やクリニックでは、「巻き爪ワイヤー」や「矯正プレート」を装着し、爪の形状を矯正する治療が行われることもあります。市販商品では、「巻き爪ロボ」や「B/Sスパンゲ」という補正器具も販売されています。それぞれ簡単に説明しておくと、「巻き爪ロボ」は、矯正器具を足の爪に取り付けることで、爪をまっすぐに変形させる器具です。「B/Sスパンゲ」は、足の爪にプレートを接着剤で取り付け、爪をまっすぐに矯正します。
巻き爪がひどい場合の治療法(医療機関での治療)
巻き爪が進んでしまった場合、自宅ケアだけでは改善が難しいこともあります。皮膚科や整形外科、形成外科などで以下の治療を受けることができます。多くの治療法は爪に器具を付け、巻いている方向と反対方向に長期間物理的な圧力を加える方法が採用されています。
①爪の部分切除(フェノール法)
重度の巻き爪で炎症がある場合に有効で、食い込んでいる部分を切除し、再発を防ぐ処置を行います。麻酔を使うため痛みはそれほどありません。
②巻き爪矯正法(ワイヤー法・プレート法)
上述しましたが、ワイヤーやプレートを爪に装着し爪の形を矯正する方法もあります。手術せずに痛みがほとんどないことが特徴です。病院や診療所以外でも施行されており、気軽に治療できますが、矯正力は弱く治療に時間がかかります。
当サロンでの3つの巻き爪矯正サービス
当サロンでは、上述の方法とは違う3つの巻き爪矯正サービスを通じて、巻き爪の悩みを解決しています。
①ツメフラ法
ツメフラ法は、軽い巻き爪はもちろん、今まで色々試しても解決できなかった重い巻き爪まで、短時間で痛みなく矯正することができます。現役医師が考案した新しい巻き爪矯正方法(特許取得済)で、「矯正」のみならず「予防」や「再発防止」にも大変効果的です。ごく一般的な巻き爪の場合、足をお湯に浸けてからツメフラを装着して、15分程度で正常な形にまで矯正されます。装具は心臓手術に使用される素材と同じもので安全性が高く、半永久的に使用可能。また、ツメフラの施術料金はとってもリーズナブルです
②巻爪FLAT GAL」
巻き爪を3日間かけて徐々に広げる「巻爪FLAT GAL」は、3日間かけて巻き爪を徐々に広げる効果を持つ巻き爪ケアセットです。このセットには、密着性を強化するベースジェル、巻いた爪を広げるために特殊配合されたケアジェル、そして特定成分で巻き爪を広げるトップジェルが含まれています。使用方法は簡単で、プレパレーション後にベースジェルを塗り、硬化させた後、ケアジェルを1~3層塗布して硬化します。最後にトップジェルを塗り、硬化させて完了です。爪の再発防止やおしゃれを楽しみたい方に最適なケア方法です。
③POD OSTRIPE(ポッドオストライプ)
プレートを貼るタイプの巻き爪矯正「POD OSTRIPE」もご用意しています。ポッドオストライプは、伸縮性のあるプラスチックプレートを使用した巻き爪矯正法です。このプレートは爪の両サイドを緩やかに持ち上げ、巻きが強い爪から柔らかい爪、さらにはお子さんの爪にも対応可能です。爪の自然なカーブを保ちながら矯正するため、爪の健康を損なうことなく美しく整えられるのが特徴です。
矯正器具を使用することを前提としないカウンセリング!初回15分無料!
矯正器具を使用しなくても、爪切りのみで良くなる場合もあります。また必要がない場合もあります。普通、器具矯正を勧められることが多いですが、当サロンでは最適な方法を提案いたします。
また、フットケアプリント(足裏のハンコ)をトルコトッド、靴など予防できるアドバイスも行います。
当院の巻き爪治療の詳しい説明はこちら▶︎https://ikigai-support.jp/footcare/
まとめ
巻き爪を放置すると、痛みが長引くだけではなく、感染症を起こしたり、歩行困難につながる可能性もあるため、普段から正しい爪の切り方や適切な靴を選んで予防することが大切です。軽度の場合は、皮膚と爪が接触する部分にコットンを挟んだり、皮膚をテーピングで引っ張ることで改善できる
場合もあります。しかし、炎症を起こしたりする場合は、巻き爪矯正などの治療を検討する必要があります。巻き爪は初めはそれほど気にならないものも多いので、放置しがちになりますが、炎症や感染症を起こすと治療が大変になるため、早めの注意を心がけるようにすることが大切です。
巻き爪は当院でも豊富な対応実績がありますので、ぜひお気軽にご相談ください。