立ち仕事の足の疲れ対策|理学療法士直伝!簡単フットケア法

長時間の立ち仕事は、足の疲労やむくみを引き起こしやすく、多くの方が悩みを抱えています。足は体を支える土台であり、疲労が蓄積すると全身のバランスや健康にも影響が出ます。今回は、簡単で効果的なフットケア方法をご紹介します。
立ち仕事で足が疲れる主な原因
立ち仕事による足の疲れは、以下の要因が大きく関わっています。
- 足裏の筋肉の疲労と血液循環の悪化
- 足のアーチの崩れや足部アライメントの乱れ
- 不適切な靴や硬い床面による負担増加
- 筋肉の緊張と柔軟性低下
- ふくらはぎや足裏の老廃物の滞留によるむくみ
こうした問題は、放置すると足底腱膜炎や外反母趾、腰痛など全身の不調へと繋がることもあるため早めのケアが重要です。
足の構造理解とケアの重要性
足裏には多くの筋肉・靭帯があり、わずかなバランスの乱れや筋力低下でも全身に影響を及ぼします。長時間同じ姿勢で立つことで足底やふくらはぎの筋肉が緊張し、筋疲労や血液循環の滞りを起こしやすくなります。
トラブルを放置すると、朝起きた時から足にだるさや重さを感じることが多くなり、慢性的な不調に発展します。
立ち仕事の具体的なリスク例
- 足底腱膜炎:足裏の痛み、高度な疲労や緊張、炎症が原因
- 外反母趾・扁平足:バランスが崩れやすく、足指へのストレスが増加
- ふくらはぎや足首のむくみ:下肢の静脈還流低下
- 腰痛:足の疲労から姿勢が崩れ、腰・背部にも負担
これらを予防・改善するには、日々のケアと意識的な対策が不可欠です。
理学療法士直伝!簡単フットケア法

以下に日常生活で実行できる簡単なフットケア方法をいくつかご紹介します。
1. 正しい靴選びとインソール活用
疲れにくい足づくりの基礎は、自分の足に合った靴選びです。クッション性やサポート力のある靴を選び、衝撃吸収や足アーチの維持に効果的なインソールを取り入れましょう。靴のサイズやフィット感も非常に大切です。
2. ふくらはぎと足裏のストレッチ
足、特にふくらはぎの筋肉の硬直が疲れの大きな原因になります。以下のストレッチを1日2回、特に仕事後に行うと足が軽くなります。
ふくらはぎのストレッチ
壁に手をつき、片足を後ろに伸ばしてかかとを床につけ、ふくらはぎを伸ばします。左右30秒ずつ2セット。
足底筋膜のストレッチ
椅子に座り、テニスボールを足裏で転がし、足裏の緊張をほぐします。足裏をほぐすことで筋膜でつながっているふくらはぎもほぐすことができます。
3. 疲労回復を促進する運動
足指グーパー運動
足指を大きく開き、5秒キープしてギュッと握る動作を10回繰り返します。足底のアーチを賦活し、バランスを整えます。
かかと上げ運動
つま先立ちで数秒キープしゆっくり下ろす動きを10回×2セット行います。ふくらはぎのポンプ作用を促し、立ち仕事で滞った血流を一気に改善できます。
4. 血流促進マッサージ
足裏の土踏まずとかかと、ふくらはぎの筋肉を下から上へ心臓に向けて優しく揉みほぐします。血液循環の促進と疲労物質の排出に役立ちます。ほかにも、仰向けになり足首を回し、膝裏を親指で優しくもみほぐします。これだけでもリンパや静脈の流れが促進し、むくみ・だるさに効果的です。
5. 足を高くして休む
寝る時に足を心臓より高い位置に上げることで、むくみや疲労の軽減に効果的です。クッションや枕を活用しましょう。
6. 立ち仕事中にこまめに動く
同じ姿勢を続けず、座りながらでもできるかかとの上げ下げなどを行い、小まめに足を動かすことで筋肉の疲労蓄積を防ぎます。また、適度に休憩を取り入れたほうが集中しやすく、仕事もはかどります。
7. 疲労軽減マット活用
職場に疲労軽減用マットを敷くと、足裏の圧力分散により筋肉の疲労を和らげられます。
姿勢改善と体全体のケアも重要

姿勢によっても足の負担は変わってきます。
背筋を伸ばす
猫背や腰を反った姿勢は足への負担を増やすので、肩の力を抜き背筋を伸ばす姿勢を心がけます。
体重管理
適正体重を維持すると足底の負担が軽減します。成人の3人に1人が肥満体型だといわれています。食事は腹八分目に抑えておくことが大切です。炭酸飲料やお菓子、菓子パンなどは控え、水やブラックコーヒーなどに代用することで日々のカロリー摂取を大幅に抑えることができます。
全身のストレッチ
腰や背中も定期的に動かすことで血流と全身のバランスが整い、足への負担軽減につながります。朝の出勤前に軽く立った姿勢で身体を捻ったり、伸びをするだけでも身体のコリが違ってきます。
日常生活で心がけたいポイント
水分補給とバランスの良い食事
こまめに水分を補給することで血液循環が良くなります。納豆やかぼちゃ、たまねぎなども血流を改善する作用があり、疲労回復を早めます。
座る時は足を組まない
足を組むと下半身の血流が阻害されやすくなるため、できるだけ組まないようにします。ふくらはぎや股関節周りの柔軟性を維持するためにも、1時間以上座る姿勢を続けたあとは5分程度身体を動かすようにしましょう。
入浴・足浴
仕事終わりにはシャワーで済ませずに温浴、もしくは足浴で血流を促し、筋肉をリラックスさせると疲労回復がはやくなります。
立ち仕事中の現場改善策
クッション性のある疲労軽減マットの設置で足裏負担が大幅に減少する事例もあります。できれば休憩時に靴を脱いで足を開放し、足指を自由に動かす習慣も、足底筋膜や筋肉の緊張改善には重要です。
まとめ
立ち仕事の足の疲労は、筋肉の疲労物質や血流の滞り、不適切な靴の使用によって生じます。上記のケア方法を日々の習慣に取り入れることが疲れにくい足を作り、快適に日々の生活を過ごす秘訣です。簡単なストレッチやマッサージ、正しい靴選びを意識し、疲れ知らずの足を目指しましょう。

