盛岡の高齢者フットケア|厚い爪・歩きにくさを「年齢のせい」にしない
「最近、歩くのが遅くなった」
「靴を履くと、つま先が当たって痛い」
「爪が厚くなり、自分では切れなくなった」
このような変化があっても、「もう年だから仕方ない」「足の爪くらいで相談していいのだろうか」と我慢している方は少なくありません。
しかし、歩きにくさのすべてが年齢だけで起こるわけではありません。厚く伸びた爪、巻き爪、足裏のタコや魚の目、合わない靴など、足元の問題が重なり、立つことや歩くことをつらくしている場合があります。高齢者を対象とした国内研究では、足部・足爪に外見上の異常がある群で、下肢筋力や姿勢保持能力の低下、転倒経験が多い傾向が報告されています[1]。ただし、これは関連を調べた研究であり、爪の異常だけが歩行低下や転倒の原因だと断定するものではありません。
足のケアは、見た目をきれいにするためだけのものではありません。痛みや違和感に気づき、安心して靴を履き、これからも自分の行きたい場所へ出かけるための大切な準備です。

足の小さなトラブルが、歩き方を変えることがあります
足の爪が厚くなると、靴の中で爪が上から押され、歩くたびに痛みや圧迫感が生じることがあります。巻き爪では、爪の端が皮膚に当たり、靴を履いたときや体重をかけたときに痛む場合があります。
足裏に硬いタコや魚の目ができていると、その場所をかばって歩くこともあります。痛いところに体重をかけないように、足の外側へ重心を移したり、歩幅を小さくしたりするのです。
こうした変化は、ご本人にとっては「いつもの歩き方」になっているため、気づきにくいものです。家族から「歩き方が変わった」「外出が減った」と言われて、初めて気づく方もいらっしゃいます。海外のシステマティックレビューでも、足の痛み、外反母趾、足趾変形などの足の問題と、高齢者の転倒との関連が報告されています[2]。また、高齢者の足の痛みは移動能力の制限と関連するという報告もあります[3]。
もちろん、歩きにくさの原因には筋力低下、関節や神経の病気、血流の問題など、足のケアだけでは対応できないものもあります。だからこそ、爪だけを見るのではなく、皮膚の色、腫れ、傷、痛み、左右差、靴の状態などを一緒に観察することが大切です。

なぜ、自分で爪を切ることが難しくなるのでしょうか
年齢を重ねると、爪が硬く厚くなることがあります。それに加えて、腰や股関節が曲がりにくい、足先まで手が届かない、爪がよく見えない、握力が弱く爪切りを扱いにくいといった理由が重なります。
厚い爪を一般的な爪切りで無理に切ろうとすると、爪が割れたり、皮膚を傷つけたりするおそれがあります。ご家族が切る場合も、「どこまでが爪で、どこからが皮膚か分からない」と不安になることがあります。
特に、糖尿病がある方、足の感覚が鈍い方、血流が悪いといわれている方、血液を固まりにくくする薬を使用している方は、自己判断で無理に処置せず、主治医や医療機関へ相談することが重要です。国立健康危機管理研究機構の糖尿病情報センターは、糖尿病による神経障害、血流障害、感染への抵抗力低下などを背景に足病変が重症化する可能性を説明し、毎日の観察、深爪の回避、足に合った靴、傷がある場合の早期受診を勧めています[4]。
日本フットケア学会誌に掲載された総説でも、糖尿病足病変には神経障害、血流障害、易感染性が関わり、リスク評価と定期的な管理、多職種連携が重要だと述べられています[5]。国際的にも、IWGDF(International Working Group on the Diabetic Foot)が、糖尿病のある方の足潰瘍予防について、定期的な足の診察、セルフケア教育、適切な靴などを含むエビデンスに基づいたガイドラインを公開しています[6]。
爪を切れなくなったことは、恥ずかしいことではありません。身体の変化に合わせて、家族や専門職の力を借りることも、自分の足を守る選択です。

足プロmonaka店では、爪だけでなく足全体を確認します
盛岡市の足プロmonaka店では、厚い爪、巻き爪、自分では切れない爪、足裏のタコや魚の目、むくみなど、さまざまな足のご相談を受けています。
最初に確認するのは、「どこを切るか」「どこを削るか」だけではありません。
- いつから困っているのか
- 痛みや違和感はあるか
- 傷、出血、腫れ、熱感はないか
- 普段どのような靴を履いているか
- 歩くことや外出に変化がないか
- 糖尿病などの病気や治療状況はどうか
こうしたことを伺い、足と爪の状態を確認したうえで、対応できるケアをご説明します。足プロで対応するよりも医療機関への相談が必要だと考えられる場合は、無理に施術を進めず、受診をご案内します。
「足の爪を切ってほしい」というご相談が入口でも、その背景には「靴が履きにくい」「歩くと痛い」「一人では手入れができない」「家族に迷惑をかけたくない」といった生活上の悩みがあります。
私たちは爪だけを見るのではなく、その方がこれからどのように暮らしていきたいのかも大切にしています。

こんな変化があったら、早めにご相談ください
次のような状態がある方は、「まだ大丈夫」と我慢せず、早めの相談をご検討ください。
- 爪が厚く、普通の爪切りでは切れない
- 爪の端が皮膚に当たり、靴を履くと痛い
- 足裏の硬い部分が痛く、かばって歩いている
- 足の指や爪に変色がある
- 自分では足先が見えない、または手が届かない
- 靴下に血や膿のようなものが付いている
- 以前より外出や歩く機会が減った
ただし、強い痛み、急な腫れや赤み、熱感、出血、膿、治りにくい傷、足の色の明らかな変化がある場合は、サロンでのケアより先に医療機関へご相談ください。片足だけが急に腫れた場合や、息苦しさ・胸の痛みを伴う場合は、速やかな医療相談が必要です。
足プロは診断や治療を行う医療機関ではありません。私たちの役割は、日常の足の変化に気づき、安全に行える範囲のケアを提供し、必要なときには医療へつなぐことです。
国内では、在宅高齢者11人に足浴、角質へのヤスリがけ、マッサージ、足部運動を組み合わせた介入を行い、足部の状態や一部の立位・歩行指標が向上したとする研究があります[7]。一方で、対象者が少なく、複数のケアを組み合わせた研究であるため、爪切りや一つの施術だけの効果を証明するものではありません。足プロでも、フットケアを病気の治療や転倒予防そのものと表現せず、足元を整え、変化を観察し、必要な支援につなぐ取り組みとして位置づけています。
足のケアが守るのは、爪だけではありません
足が痛いと、「近所まで歩く」「買い物に行く」「友人に会う」「旅行をする」といった、これまで当たり前だったことを少しずつ諦めてしまうことがあります。
私たち足プロが守りたいのは、爪の形や見た目だけではありません。
自分の足で歩き、自分の行きたい場所へ行き、これからの人生を自分で選び続けられることです。
「こんなことで相談してよいのかな」と迷っている方こそ、一度足を見せてください。ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も受け付けています。

よくある質問
爪が厚くなるのは、すべて加齢が原因ですか?
加齢だけとは限りません。靴による圧迫や外傷、爪白癬など複数の原因があり、見た目だけでは区別できない場合があります。急な変色や痛み、皮膚の炎症があるときは医療機関へ相談してください。
足プロと医療機関のどちらへ相談すればよいですか?
日常の爪切りや足の観察については足プロで相談できます。出血、膿、広がる赤みや熱感、治りにくい傷、急な腫れや変色がある場合は医療機関を優先します。
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厚い爪が靴に当たる痛みや、受診を優先する目安は、盛岡で厚い爪が靴に当たって痛い方へで詳しく解説しています。
盛岡市・足プロmonaka店へご相談ください
足プロmonaka店は、盛岡市中ノ橋通のmonaka1階にある、医療連携のフットケア専門店です。医療・介護の専門資格を持つスタッフが、足や爪のお悩みを伺い、状態を確認しながら対応します。足や爪について「まずは相談してみたい」という方は、公式サイトの予約・お問い合わせ窓口をご利用ください。
「爪切りをお願いできる状態なのか知りたい」
「巻き爪や厚い爪を一度見てもらいたい」
「自分では説明できないので、家族と一緒に相談したい」
そのような段階でも大丈夫です。足の状態を確認し、足プロで対応できることと、医療機関へ相談した方がよいことを分けてご案内します。
【店舗情報】
- 店名:足プロmonaka店
- 所在地:〒020-0816 岩手県盛岡市中ノ橋通1-6-8 monaka1階
- 電話:019-618-3044
- 受付時間・定休日:公式サイトの最新情報をご確認ください
- 店舗案内:https://ikigai-support.com/trea_info/
- 公式サイト:https://ikigai-support.com/
※営業日や受付時間は変更になる場合があります。ご予約前に公式サイトの最新情報をご確認ください。
足のことで困ったときに、「どこへ相談したらよいか分からない」と一人で抱え込まないでください。年齢だけを理由に諦める前に、まずは今の足の状態を一緒に確認することから始めましょう。
引用・参考文献
- 山下和彦,野本洋平,梅沢淳ほか.高齢者の足部・足爪異常による転倒への影響.電気学会論文誌C.2004;124(10):2057-2063.doi: 10.1541/ieejeiss.124.2057
- Menz HB, Auhl M, Spink MJ. Foot problems as a risk factor for falls in community-dwelling older people: a systematic review and meta-analysis. Maturitas. 2018;118:7-14. PMID: 30415759
- Menz HB, Dufour AB, Casey VA, et al. Foot pain and mobility limitations in older adults: the Framingham Foot Study. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2013;68(10):1281-1285. PMID: 23704204
- 国立健康危機管理研究機構・糖尿病情報センター.フットケア.2026年1月15日更新(2026年8月27日閲覧).
- 家城恭彦.糖尿病と糖尿病足病変の成り立ちについて.日本フットケア学会雑誌.2019;17(2):67-72.doi: 10.18970/footcare.82
- Bus SA, Sacco ICN, Monteiro-Soares M, et al. Guidelines on the prevention of foot ulcers in persons with diabetes (IWGDF 2023 update). Diabetes Metab Res Rev. 2024;40(3):e3651. PMID: 37302121
- 姫野稔子,小野ミツ.在宅高齢者の介護予防に向けたフットケアの効果の検討.日本看護研究学会雑誌.2010;33(1):111-120.doi: 10.15065/jjsnr.20090827007
文献の読み方について
本記事は、診療ガイドライン、公的専門機関の情報、査読論文をもとに一般向けにまとめたものです。研究で示された「関連」や「可能性」は、すべての方に同じ結果が生じることや、足プロの施術による治療効果を保証するものではありません。症状がある方は、個別の状態に応じて医師などの医療専門職へご相談ください。


