親の靴、「幅広なら安心」で選んでいませんか?高齢者の靴選び5つのポイント

更新日:2026-09-13

高齢者の靴は、幅・高さ・保持・使いやすさを確認

高齢者の靴は、「幅広」「軽い」「いつものサイズ」という表示だけでは、現在の足に合うか判断できません。つま先の長さ・幅・高さ、甲とかかとの保持、留め具の使いやすさを、普段の靴下を履いた状態で確認しましょう。靴選びと日常の爪・角質のお手入れはケアの話です。一方、痛みや傷、病気が疑われる変化は医療機関で確認する必要があります。

「窮屈ではかわいそうだから、大きめにしよう」。家族の靴を選ぶとき、こう考えることがあるかもしれません。締め付けを避けることに加え、歩くときに足が靴の中で動きすぎないことも大切です。本人の履き心地と好みを聞きながら、一緒に確認してみましょう。

1.つま先や爪が押されていませんか?

試着では長さだけでなく、幅と高さも確認します。足指の先、親指・小指の付け根、爪の上などに圧迫がないかを尋ねましょう。同じサイズ表記でも、靴の形によって履き心地は異なります。足と靴と健康協議会も、高齢者の靴選びではつま先の収まりなどを確認するよう案内しています。足と靴と健康協議会「靴の正しい選び方」

「ちょうどいい?」だけでなく、「親指の爪の上は当たる?」「小指の横は押される?」と場所を具体的に聞いてみてください。安全に立てる方は、支えがある場所で立った状態でも確認します。

座って新しい靴を試し履きする様子
写真:靴を試し履きするイメージ。特定の靴を推奨するものではありません(写真AC)。

2.かかとが浮いたり、足が前へ滑ったりしませんか?

かかとを合わせて履き、甲の調整具を整えます。安全に試し歩きできる場所で、かかとが抜けそうにならないか、足が前へずれないかを確認しましょう。

英国のRDaSH NHS Foundation Trustは、足を保持する靴を勧め、ひもや面ファスナーの留め具について説明しています。脱ぎ履きしやすくても、足が安定しない履物は見直す必要があります。RDaSH「Ageing feet」

靴ひもを調整する手元
写真:甲の調整具を整えるイメージ。かかとの適合を判定する実測写真ではありません(写真AC)。

3.本人が留め具を使えますか?

履きやすさと、歩くときの保持は両方が必要です。面ファスナーまで手が届くか、ひもを結べるか、介助する人が調節できるかを確認します。ひもが長く余って床へ垂れないことも大切です。足と靴と健康協議会の高齢者向け説明

本人が何を難しいと感じているかを聞き、色やデザインの好みも尊重しましょう。「家族が履かせやすい」だけで決めず、本人が毎日使えるかを一緒に考えます。

スニーカーの靴ひもを結ぶ手元
写真:留め具を使うイメージ(写真AC)。

4.普段の靴下を履いて、左右とも試していますか?

普段使う靴下や、処方された装具などがある場合は、実際の使用条件で確認します。左右を履き、片側だけきつくないかも見てください。むくみで履き心地が変わる方は、その変化を販売店や靴の専門家に伝えましょう。

RDaSHは午後に靴を試すことも案内しています。ただし、急なむくみや痛みは、靴を大きくするだけで済ませず医療機関へ相談してください。RDaSHの履物の情報

座って靴下を履く手元
写真:普段の靴下を確認するイメージ。厚手の靴下を一律に勧めるものではありません(写真AC)。

5.室内履きも確認していますか?

外出用の靴だけでなく、家の中で使う履物も確認します。かかとが抜けやすくないか、足に合っているか、本人が歩きやすいかを見てください。緩いスリッパや敷物、足元のコードなどにも注意が必要です。RDaSHの注意事項

靴選びだけで転倒を防げると考えず、住環境や歩行状態も合わせて見直します。歩行が不安定な場合や装具・中敷きの調節が必要な場合は、医療者や靴の専門家へ相談しましょう。

室内で靴を試し履きする足元
写真:室内での試し履きのイメージ。写っている靴を高齢者向けに推奨するものではありません(写真AC)。

日常の足のケアと、医療への相談は分けましょう

日常のケアでは、靴の当たる場所を確認したり、爪・角質のお手入れについて相談したりできます。しかし、爪やタコが気になる原因を、靴だけで決めることはできません。傷、出血、強い痛み、感染症が疑われる変化がある場合は、ケアよりも医療機関での確認を優先してください。

糖尿病、血流の問題、感覚の低下がある方は、自己判断で切ったり削ったりせず、かかりつけ医の指示を確認しましょう。糖尿病では靴擦れや爪切りの傷などが足病変のきっかけになることがあります。国立長寿医療研究センター「フットケア外来」

タオルの上に置いた素足
写真:日常の足元のイメージ。病気の症例ではありません(写真AC)。

盛岡の足プロへ、日常のお手入れの困りごとを

足プロは、盛岡のモナカ1階で爪・角質のケアを案内しています。病気の診断・治療をする場所ではなく、日常の足のお手入れを相談する場所です。足プロ公式サイト

「自分では爪を切りにくい」「足裏の硬い部分のお手入れを相談したい」ときは、どの靴を履くとどこが当たるかも整理してお伝えください。普段の靴を持参するとよいかなど、予約・お問い合わせで事前に確認できます。

本人の意思を聞き、相手への敬意を表すことも、足プロが大切にするケアの考え方です。

よくある質問

幅広の靴なら、爪やタコの負担はなくなりますか?

幅広という表示だけでは判断できません。長さ・幅・高さ、甲とかかとの保持、歩いたときの当たり方を確認してください。

家族がいつものサイズを覚えていれば、本人なしで買ってもよいですか?

可能なら本人が試着しましょう。来店できない場合は、販売店に計測・交換方法や相談手段を確認してください。サイズ表記だけでは適合を判断できません。

まとめ

高齢者の靴選びでは、つま先・かかと・留め具・靴下・室内履きを確認します。本人の履き心地を聞き、必要な日常ケアを相談することと、病気の診断・治療を受けることを分けて考えましょう。

この記事は一般的なケア情報です。必要な靴や支援は足の状態によって異なります。参考ページ確認日:2026-09-13。

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※足プロのケア・講座は、病気の診断や治療を行う医療行為ではありません。強い痛み、急な腫れ、出血、化膿、発熱などがある場合や、糖尿病・血流障害などで通院中の方は、自己判断せず医療機関へご相談ください。