【折笠の歩み③】足を支える人を育てる。足プロの資格講座と、学びをつなぐ未来

家族の足を、もう少し丁寧にケアできるようになりたい。職場で頼まれる爪切りを、基礎から学び直したい。足のケアを、自分の仕事にしていきたい。

フットケアを学ぶきっかけは、人それぞれです。岩手県盛岡市を拠点とする足プロは、そうした関心を、知識と技術、そして地域での実践へつなげる学びの場をつくってきました。

折笠の歩みをたどるシリーズの最終回では、足プロの講座と、資格取得の先にある活動をご紹介します。

家族のケアや学び直しに向けた1日体験・基礎講座から、専門性を深めるメディカルフットケアワーカー資格講座まで、目的と受講条件に合う学びを選べます。最新の日程・料金・お申し込みは、足プロのフットケア講座案内をご確認ください。

学ぶのは、足を見て、その人に向き合うこと

足プロのフットケア講座は、フィンランド式フットケアを基礎に、日本の暮らしに合わせて工夫した知識と技術を学ぶ場です。

中心にあるのは安全な爪切りですが、学ぶ範囲は足と爪の構造、皮膚や爪の状態の見極め、清潔を保つ方法、道具や環境の衛生管理、靴や靴下のことまで広がります。足元を見ながら、その方の全身の状態や暮らしにも目を向けます。

講座案内では、フットケアを、目の前の方と向き合うことでもあると説明しています。手を動かす技術と、人に関わる姿勢を一緒に学ぶ。それが、私たちの講座の土台です。フットケア講座概要

手袋を着けた手で足を支えながらトリートメントを行う様子

足に丁寧に触れ、一人ひとりに向き合うトリートメントの様子。提供写真より。

まず触れてみたい方へ「フットケア1日体験講座」

初めてフットケアを学ぶ方には、1日体験講座という入り口があります。スクールの雰囲気や教え方に触れながら、足と爪の役割、ケアの目的と範囲、爪の切り方の基本などを学びます。

対象として案内しているのは、フットケアに関心のある介護職・看護職の方、ご自身やご家族にケアを行いたい方です。足に触れることの心地よさや、靴・靴下の意味にも目を向けます。

自分がどのようなことを学びたいのかを考えるためにも、実際の学びに触れてみることは一つの方法です。

日常や現場で生かす土台を「爪切りマイスター®基礎講座」

爪切りマイスター®基礎講座は、3日間でフットケアの基礎を学ぶ入門コースです。足の観察、足浴、保湿、角質ケア、爪切り、ヤスリがけ、靴や靴下などを、座学と実技を組み合わせて学びます。

爪切りの前に何を確認するのか。足や指をどのように支えるのか。道具を扱うときに何に気をつけるのか。手順の意味を理解しながら、実際の動きを確かめていきます。

ご家族のケアに生かしたい方や、介護・看護の現場で基礎を学び直したい方に向けた講座で、1名からの開催が案内されています。受講にはNPO会員への加入が必要です。条件の詳細は講座案内をご確認ください。

ニッパーを用いた足プロの爪切り実技

ニッパーを用いた爪切りの実技。知識と手の動きを結びつけて学びます。

専門性を深めたい方へ「メディカルフットケアワーカー資格講座」

メディカルフットケアワーカー資格講座は、3級・2級・1級の段階で専門的な知識と技術を学ぶ上級コースです。

3級では、足浴、拭き取り、爪切り、ヤスリがけ、ケアトリートメントなどを学びます。2級では、グラインダーを用いたケアや巻き爪、タコ・魚の目などに関する内容へ進みます。1級では実技をまとめ、靴や歩き方を含めた視点を深めます。

講座案内には、医療・介護・理容・美容の国家資格をお持ちの方、職場でフットケア技術を提供したい方、サロンの独立開業を目指す方が受講対象として挙げられています。受講条件や経験に応じた学び方は、お申し込み前にお問い合わせください。この講座もNPO会員への加入が必要です。

また、足の異常に気づいたときに医療へつなぐ視点も学びます。職場での実践は、それぞれの職場の規定や理解に従って行うことを前提としています。資格講座の内容・対象者

学びを続けることが、地域の支え手を育てる

受講を終えた後も、足や爪について学び続けられることを、私たちは大切にしています。全国から講師を迎える講演会や研修会、看護・介護向けのオンライン勉強会などを通して、実践の中で生まれる疑問を考える機会を設けています。

ホームページの受講者の声には、仲間との出会いが継続の支えになった経験や、病院を退職した後に爪切り屋を開いた歩みなどが紹介されています。講師として活動する武蔵加乃子も、講演会との出会いから学びを始め、現在は伝える立場でフットケアに関わっています。講師紹介と受講者の声

NPO法人日本在宅フットケア普及協会への参加も、学びと普及活動をつなぐ仕組みの一つです。公式FAQでは、卒業後の在籍や講演会・研修会、会費をフットケアの啓発活動に用いることが案内されています。学び続けることと、地域へ伝えることがつながっています。卒業後のフォローとNPOの活動

学んだ人が実践し、経験を重ね、今度は誰かに伝える。そのつながりが、足のことで困っている方の身近に、支え手を増やしていきます。

技術と考え方を、次の世代へ残す

学びをつなぐ取り組みの一つが、宮川晴妃先生のメディカルフットケアを収録したDVD3枚組です。講義や実技とともに、技術の奥にある考え方や人に向き合う姿勢を記録しています。

宮川晴妃に学ぶメディカルフットケアDVD3枚組の表紙

宮川晴妃先生の技術と考え方を記録したDVD3枚組。商品紹介ページより。

対面で学び、教材で振り返り、また現場で考える。そうした継続した学びを支えるために、講座と教材の両方を届けています。DVD・教材のご案内

あなたの関心を、誰かの足を支える力へ

2003年、一つの記事との出会いから始まった折笠の取り組み。その想いは、施術を受けられる場所、学べる講座、地域で活動する仲間へと広がってきました。

家庭で足を気にかける人が増える。職場でケアを続ける人が育つ。まちの中に、気軽に相談できる場所がある。そんな日常を、これからも皆さんとつくっていきたいと考えています。

フットケアを学んでみたい方は、まずは講座のご案内をご覧ください。最新の日程、受講料、会員加入の条件は、講座お申し込み・お問い合わせからご確認いただけます。

講座情報・受講者の紹介と実技・教材写真は公式サイトを参照しています。トリートメント写真は提供素材を使用。確認日:2026-09-02。講座の内容・条件は変更される場合があります。