【折笠の歩み②】家庭と地域へ、足のケアを。NPOと足プロの取り組み
足の爪が切れない。家族の爪を切ってあげたいけれど、どうすればよいか迷う。盛岡でフットケアの相談先を探している。そんな方に、足プロが続けてきた取り組みと、相談や学びにつながる場所をご紹介します。
足のケアを受けられる場所をつくる。ケアを担う人を育てる。その大切さを、地域の人たちと共有する。
折笠が続けてきた活動には、これらを一緒に育てていくという特徴があります。シリーズ第2回は、NPO法人日本在宅フットケア普及協会の活動と、一般社団法人生きがいづくり研究所・株式会社足プロの取り組みをご紹介します。
家庭へ足のお手入れ習慣を届けることと、専門的なケアを支えること。その両方を、施術、人材育成、地域への啓発、研究・検証、商品・教材づくりを通して進めてきました。
施術の相談や最新の料金・営業時間は、盛岡・モナカの足プロの店舗案内へ。ご家族や仕事のために学びたい方は、フットケア講座のご案内をご覧ください。
NPOとして、家庭に足のお手入れ習慣を
折笠の歩みを語るうえで欠かせないのが、NPO法人日本在宅フットケア普及協会です。盛岡市の法人一覧では、2018年1月31日の設立が確認できます。盛岡市所管NPO法人一覧
折笠は、2018年発行の協会通信に寄せた設立報告で、フットケアを広げるための課題として、人材育成と学習環境、広報、各団体との連携・協働を挙げています。その課題に取り組み、在宅でのフットケアを普及するために設立したのが、このNPOです。折笠によるNPO設立報告(協会通信32号・4ページ)
活動の一つが、11月4日の「いい足の日」に合わせた取り組みです。家族で足に触れ合う機会をつくり、子どもの頃から足を大切にする習慣を育てたい。設立報告には、そうした願いが記されています。HPの活動記録にも、2018年11月4日に、NPOの「いい足の日」の催しとして、靴の選び方とインソールの必要性を扱ったことが掲載されています。主な実績
専門家によるケアと、家庭で足を気にかける習慣。どちらも身近になるよう、NPOとしての普及活動を重ねてきました。
11月4日「いい足の日」~触れる、触れられる気持ちよさ~
NPOの「いい足の日」の活動では、「触れる、触れられる気持ちよさ」を伝えています。足を洗ったり、そっと触れたりする時間は、自分や相手の足に目を向けるきっかけになります。

11月4日「いい足の日」の活動。足に触れ合う時間を通して、フットケアを身近に。
難しい技術を学ぶ前にも、家庭で足を気にかけることから始められます。触れる側と、触れられる側。その両方を大切にすることが、家庭へケアを広げる活動の土台です。
盛岡・モナカのモデル店から、身近なフットケアを

フットケアの専門店・スクール「足プロ」。
足プロは、盛岡市中ノ橋通のmonaka(モナカ)1階にモデル店を構え、足と爪のケアを提供しています。爪切り、角質ケア、巻き爪の相談など、その方の足の状態と困りごとに向き合う場所です。
まちの中で、気軽にフットケアを受けられるようにしたい。その想いを、日々の実践につなげる場が、このモデル店です。

モナカで足のケアを身近に。足プロのモデル店を案内する入口の看板。
自分では足の爪を切りにくい。爪が厚くなってきた。靴を履くと気になるところがある。そんなときに、身近で相談できる場所を目指しています。状態に応じて皮膚科などの医療機関と連携することも、足プロが大切にする姿勢です。店舗のご案内

足プロのモナカモデル店。写真は撮影当時の様子です。最新の営業時間・料金はホームページの店舗案内をご確認ください。
また、ホームページでは、介護施設やご自宅への出張施術もご案内しています。来店することが難しい方の暮らしにもケアを届ける。そのために、店舗と訪問の両方の入り口を用意しています。施術・訪問ケアのご案内
写真で伝える、足のケアの現場
爪が厚くなったり、自分で整えることが難しくなったりした足に、どのように向き合うのか。ケアの記録は、言葉だけでは伝わりにくい現場を知っていただくための資料にもなります。

提供資料「ケアの例」より。個別のケア前後を記録した写真です。
2005年に出会った方から、「死にたい」と言われたことがある。折笠は、活動の歩みを振り返る中で、そうした経験も伝えています。

2005年の出会いに関して提供されたケアの記録。年と当時の言葉は、折笠の説明に基づきます。
足のケアを通じて出会うのは、足の困りごとを抱えながら暮らす一人の人です。だからこそ、足元を整える時間を、その人の話に耳を傾ける時間にもしていきたいと考えています。
手を合わせる姿に、支える側も励まされる
折笠は、ケアの現場で「拝まれることが多い」と話します。手を合わせてくださる方に、ケアをする側も手を合わせる。提供された写真には、そんなやりとりが写っています。

ケアを受ける方と、支える方。お互いに手を合わせる場面。
ケアを受ける方の喜びが、支える人の喜びにもつながる。生きがいづくり研究所が大切にしてきた考え方は、こうした人と人との関わりにも重なります。
ケアを担う人を育て、活動を地域へ広げる
必要とする方に継続してケアを届けるには、担い手を増やすことが欠かせません。
足プロでは、身近な足のケアを学ぶ講座から、専門的な技術を身につける資格講座までを開講しています。ホームページには、病院での経験を生かす方、独立して爪切り屋やサロンを開いた方、地域や在宅で活動する方など、さまざまな講師・受講者の歩みが紹介されています。
学びの先にあるのは、一人ひとりの職場や地域での実践です。卒業後の講演会や研修会、看護・介護向けのオンライン勉強会も、その継続を支える機会となっています。講座・講師・受講者の声
講演会や相談会を、足に目を向けるきっかけに
足のケアに関心を持つ人を増やすことも、長く続けてきた活動です。専門家を招く講演会、地域での講座、足や足爪の相談会など、さまざまな入り口をつくってきました。

「足元から人生を豊かに」フットケア講演会での集合写真。提供写真より。
たとえば、2024年3月10日には、盛岡のプラザおでってで足の健康を考える事業を実施しました。午前の足の相談会に続き、午後には中村晴美による「フットケアの実際」と、菊池守先生による講演を開催。午後の講演会には122名が参加しました。当日の開催報告

2024年3月10日、プラザおでってで開催した講演会。足の健康について地域の皆さんと学びました。
講演を聞いて関心を持ち、自分や家族の足を見直す。もっと知りたいと思った方が、講座や相談につながる。一度の催しを、日々の行動や次の学びへつなげていきたいと考えています。
現場の経験を、研究・検証につなぐ
折笠の挨拶では、活動の根拠を明らかにする必要性にも触れています。
生きがいづくり研究所は、在宅高齢者の健康支援に向けたフットケアの普及や、認知症のある高齢者へのフットケアの効果検証・普及事業に取り組んできました。ホームページには、こうした活動・研究を通して、高齢者の自立した生活を支えようとする方針が記されています。活動の基本方針
日々の現場で生まれる気づきを大切にしながら、どのような変化があったのかを確かめる。ケアを届けることと、よりよいケアを考え続けることを、並行して進めてきた歩みです。
道具や教材にも、伝えるための工夫を
学んだことを日常へ持ち帰っていただくために、商品や教材づくりにも取り組んできました。挨拶動画では、冊子やニッパー、足を洗うための商品などの開発について紹介しています。
現在の商品紹介ページには、宮川式オリジナルニッパー、「フットケアハンドブック」「介護予防は足元から」の冊子、宮川晴妃先生の技術と考え方を収録したDVD3枚組などを掲載しています。

日常の足のケアを伝える「フットケアハンドブック」。商品紹介ページより。
技術を学ぶ場と、繰り返し振り返れる教材。実践を支える道具と、その使い方を学ぶ機会。これらをつなげることも、フットケアを身近にしていく取り組みの一つです。
新聞・テレビを通じて、活動を知っていただく機会も
これまでの取り組みは、テレビ岩手や岩手日報などのメディアでも紹介されてきました。HPのメディア欄には、岩手日報での折笠の紹介やフットケアに関する掲載、盛岡タイムスでの「繭の癒やし」フットケア用品の共同開発の紹介などを掲載しています。HPのメディア掲載案内
2025年8月27日には、テレビ岩手「ニュースプラス1いわて」の「元気○(マル)らいふ」で、足の爪のトラブルをテーマに足プロが紹介されました。番組では、足プロの介護福祉士・フットケア指導士である武蔵加乃子が、足の爪のトラブルやお手入れについて説明しています。テレビ岩手の公式動画を見る「足の爪のトラブル」

テレビ岩手「ニュースプラス1いわて」2025年8月27日放送。武蔵加乃子の紹介場面を公式動画より引用(1分12秒付近)。©TVI。
家庭や地域の足のケアについて、より多くの方に知っていただきたい。新聞やテレビでの紹介も、そうした活動を伝える大切な機会です。
それぞれの活動が、同じ目標につながっている
施術の現場があるからこそ、暮らしの中の困りごとに触れられます。学ぶ人が増えることで、それぞれの地域へケアを届ける力が育ちます。講演会や教材は、まだフットケアを知らない方との出会いをつくります。
私たちの特徴は、専門的なケアや学びの場と、NPOとしての家庭・地域への普及活動をつなぎながら、岩手で活動を続けてきたことです。目指しているのは、足のケアが暮らしの中の当たり前になり、受ける人にも、支える人にも喜びが広がっていくこと。その想いは、折笠の講演会挨拶でもご覧いただけます。

折笠の挨拶が収録された講演会の会場。YouTubeの挨拶動画より(10秒付近)。
足のお困りごとがある方は、店舗案内をご覧ください。学ぶことに関心のある方へ、次回は資格講座と、学びを続けるための取り組みを詳しくお伝えします。
参照:公式HP、NPO法人一覧、協会通信32号、各動画(本文リンク)。写真・経験談には提供資料を使用しています。確認日:2026-09-02。


