【地域フットケア③】足の相談会・測定会とアーカイブ配信|岩手で広げる「足を守る」取り組み
足を守ることは、人生を守ること。
足の健康を守るには、正しい知識を学ぶだけでなく、「自分の足を見てもらう」「困りごとを言葉にする」「必要な支援へつながる」機会が必要です。
2024年3月10日の「100歳まで立って・歩ける足のつくり方事業」では、午後の講演会に先立ち、10:00から12:00まで足の相談会・測定会を実施しました。

フットケアワーカー10名で、約10名の相談に対応
相談会には約10名が参加し、フットケアワーカー10名が対応しました。少人数だからこそ、一人ひとりの足の状態や生活上の困りごとに目を向ける時間を確保できました。
足の悩みは「どこへ相談すればよいか分からない」と感じやすいものです。爪、皮膚、靴、歩き方、むくみなど、困りごとの入口はさまざまです。相談会の役割は、限られた場で無理に答えを出すことではなく、足を観察し、話を聞き、セルフケアでよいことと専門的な確認が必要なことを整理することにあります。

足の測定は「今の状態を知る」きっかけ
足のサイズや左右差、靴の当たり方などを確認すると、「いつものサイズだから大丈夫」と思っていた靴が、現在の足には合っていないことに気づく場合があります。
ただし、測定値だけで靴やケア方法を決めることはできません。立った時と歩いた時の違い、痛みの場所、日常の活動量、治療中の病気なども含めて考える必要があります。気になる症状がある時は、測定結果を手がかりに医療機関や専門家へ相談してください。

講演会122名、後日アーカイブ38名へ
午後の講演会には122名が参加しました。さらに、会場へ来られなかった県民の皆さまにも学びを届けるため、一定期間のアーカイブ配信を行い、後日38名が視聴しました。
会場での学びには、その場で質問できる良さがあります。一方、期間限定のアーカイブには、自宅で確認できる、家族や支援者と一緒に見られるという良さがあります。会場参加と期間限定配信の両方を用意することで、年齢、移動手段、仕事や介護の都合に左右されにくい学びの場になりました。
講演会当日の様子


公益財団法人岩手県福祉基金の助成で実現
本事業は、公益財団法人岩手県福祉基金の助成を受けて実施しました。同基金は、民間の社会福祉活動などへの助成を通じ、県民福祉の向上を推進しています。
助成があったからこそ、専門医の講演、地域住民向けの相談会、フットケアワーカーによる実践、後日の期間限定アーカイブ配信までを一つの事業として届けることができました。改めて深く感謝申し上げます。

地域で足を守る3つのつながり
- 本人・家族が変化に気づく:爪、皮膚、痛み、靴の当たりを日常的に確認する
- フットケアの担い手へ相談する:話を聞き、観察し、ケアと受診の必要性を整理する
- 必要に応じて医療へつなぐ:症状に合った診療科や専門家へ早めにつなぐ
菊池守先生が理事長を務める「足の番人」の考え方とも重なるのは、足の異変を見過ごさず、地域の多職種で支えることです。
一般社団法人生きがいづくり研究所は、今後も岩手県民の皆さまへ足の健康情報を届け、講演会や研修を通して、医療・介護・地域で実践できる人材の育成を続けてまいります。
足の相談・学びのご案内
本事業にご支援いただいた公益財団法人岩手県福祉基金、講師・スタッフの皆さま、会場およびアーカイブでご参加くださった皆さまに心より御礼申し上げます。


